日経MJ『イベント向けテコ入れ』

2009年08月21日
発行:日経MJ
余興での歌披露に生演奏で伴奏提供
日経MJ『イベント向けテコ入れ』
音楽家派遣大手のエルパ(東京・港、島貫歩美社長)は音楽家派遣の新しい需要を開拓する。 余興で歌を披露する人向けに生演奏で伴奏するサービスを商品化する。 結婚式やパーティーでのBGM演奏を中心に受注しているが、景気の悪化で需要が低イ名している。 歌や楽器を趣味とする人に伴奏や協奏を提供することで、趣味のグループなどの需要を掘り起こせるとみている。

伴奏の提供は今月から申し込みを受け付ける。 楽器の編成は自由で、ピアノ、ベース、サックスの演奏者3人の組み合わせが最も注文が多いとみている。 料金は楽器編成や曲数によって異なるが、最低で3万2550円(ピアノかギターの1人が2曲演奏)に設定した。 演奏者がピアノとベースの計2人で2曲の場合は6万900円で、いずれもパーティー向けの料金より安い。
事前に曲目や楽器の編成を決めて音楽家を派遣し、依頼主との練習も引き受ける。 歌の伴奏のみではなく、楽器を演奏したいという依頼主の注文も受け付け、協奏曲にも対応する。 2010年9月期に50件の受注を目指す。
50代以上で楽器を習い始める人が目立つなど、楽器演奏に関心を持つ層は増加傾向にある。 エルパは結婚式やパーティーを宣伝の場と位置付け、音楽を趣味とする層にサービスを印象づけることで需要の すそ野を広げられると期待している。
今秋には大道芸人を派遣するアジャスト(東京・新宿)と組みサービスを充実させる。 アジャストはお笑い芸人やパフォーマーの出張を仲介するサイト「芸人市場ドットコム」を運営しており、 マジシャンやピエロを紹介している。
今秋以降、同一の結婚式に両社から音楽家とパフォーマーを派遣したり、 音楽にあわせて出し物を披露したりするなどの趣向が可能になり、 相乗効果を期待する。
エルパは演奏や家庭教師のために音楽家を派遣する事業を手がけており、 08年9月期の売上高は約9000万円。8月18日時点で業界最多水準の3715人の音楽家が登録している。
演奏サービスの全受注件数の7割超を占める結婚式などのイベント向けの派遣件数は09年9月期で同5%減の620件にとどまるもよう。 景気低迷で需要が縮小したことが響いた。新サービスや提携で演奏内容を充実させてリピーターを増やし、収益基盤を固める考え。