ベビーシッターに付加価値求める母親たち

2005年07月25日
発行:Yomiuri Weekly
付加価値を求める母親たち
ベビーシッターに付加価値求める母親たち
絵本を読み聞かせながら、その内容に合わせて即興で歌を歌ったり、タンバリンやカスタネットを鳴らしたり・・・。東京都港区の会社経営、吉村美由紀さん(35)の自宅には、週に1回、音大卒の「音楽ベビーシッター」が訪れる。自宅で母親が帰宅するまで子どもたちの面倒を見る。通常のベビーシッター業務ではなく音楽を取り入れた遊び相手として子ども と過ごすのが特徴だ。

吉村さんの長男、亮君(4歳)と長女、周ちゃん(1歳半)は、ベビーシッターが鳴らすタンバリンなどに興味津々。実際に楽器を触ったり、一緒に体でリズムをとったりと、お母さんが留守であることを忘れたかのように、楽しそうに過ごしている。

「同じベビーシッターサービスを頼むなら、私自身、大好きな音楽を通して、子ども達が楽しい時間を過ごし、感性豊かに育ってもらいたいと思って。将来、音楽家にさせたいとか、そんな考えはないんですよ。」
と吉村さんはサービスの利用動機を語る。

この音楽ベビーシッターサービスを行うのは、音楽家派遣業の「エルパ」(本社・港区)だ。 2000年に、イベントなどでの生演奏者やピアノなどを教えるプロの音楽指導者の派遣を始めたが、02年から、ベビーシッター業にも乗り出した。

エルパの渡辺悠子社長は、「音大を出ても就職の機会が少ないため、幼児教育を、 学んだり、保育士などの資格を取ったりしている卒業生が多いことに着目しました。一方で、ベビーシッターサービスに対する付加価値ニーズの高まりにも対応出きることを考えました」と狙いを話す。